仕事柄、日常生活でもふと目にするラベルやシールに意識が向くものです。
買い物をしていても、ちょっと珍しい商品ラベルに出合うと、しげしげと見てしまいます。
みなさんも目を引くラベルに出合って、商品を手にとることがあるかもしれません。
中には、思わず触ってみたくなるような特徴的なラベルもあります。
例えば、疑似エンボス印刷のラベルです。
疑似エンボス印刷とは?エンボス加工は紙の表面を押し上げて立体的なデザインを作り出す技術ですが、印刷プロセスでその効果を再現するのが「疑似エンボス印刷」です。
この技術を使うと、通常印刷との差別化ができ、消費者が商品を手にとって触りたくなるような仕上がりのシールになります。
疑似エンボス印刷では特殊なインクを使用し、紙の表面に凹凸を作ります。
さらに、重ね塗りすることで通常の印刷とは異なる立体感を表現できます。
以前このブログでもご紹介しましたが、金箔押しのような他の加工との組み合わせも可能です。
銀ピカシールで高級感を演出
疑似エンボス印刷の特長とメリット
疑似エンボス印刷には、主に次の3つの特長があります。
1. 訴求効果:疑似エンボス印刷は、デザインに深みや立体感を加えることができます。そのため、一般的なシールに比べて視覚的・触覚的な魅力を高めることができます。
2. 低コスト:疑似エンボス印刷は印刷プロセスのみで完結するため、エンボス加工と比べてコストを大幅に削減できます。価格を抑えながらも高級感のあるシールを製作できます。
3. デザインの幅:凸版・凹版が必要なエンボス加工はデザイン的な制約があります。一方、疑似エンボス印刷は型が不要で版を使用するだけなので、型と比較してある程度細かな模様の再現もできます。
こんな用途におすすめ
疑似エンボス印刷は、高級感を演出し、購買意欲を高められることから、さまざまな用途で活用が可能です。
例えば、次の商品のラベルにおすすめです。
・お酒(ワイン・日本酒)
・ギフト商品
・化粧品
・高級感を出したい商品
・ノベルティ など
下記のラベルは、弊社が製作した疑似エンボス印刷のサンプルです。
・ツヤ銀ホイル(4色+白印刷)
ツヤ銀ホイルに疑似エンボス印刷を施したものです。
実際に指で触れてみると、花びらの輪郭に凹凸が感じられ、見た目だけでなく触覚的なインパクトがあります。
・アート紙
光沢の強いアート紙に疑似エンボス印刷を施したものです。
光の加減で背景の模様が浮かび上がり、指で触れるとザラザラとした質感があります。
ちなみに、疑似エンボス印刷は黒や茶色のように背景色が濃い方がよく映えます。
疑似エンボス印刷は、低コストでありながら、高い効果が期待できる印刷技術です。
思わず手にとってみたくなるような魅力あるシールで、あなたの商品の魅力を引き立ててみませんか?