「どうしたら商品が売れるのだろう?」
商品の企画・開発に携わる方ならば、いつも考えていることではないでしょうか。
商品の魅力を伝え、手に取ってもらうためには、パッケージやシールのデザインがとても重要です。
長野市でシール印刷と包装資材の販売を専門にしている私たちも、日々お客様からご相談をいただきます。
今回は、私たちが現場で培ってきた経験をもとに、「売れるシール・パッケージデザイン」について解説します。
売れるシール・パッケージデザインとは
売れるデザインとは、単に見た目が美しいだけでなく、「誰に、何を、どう伝えるか」が明確なデザインのことです。
ターゲットとなるお客様が、一目見て「あ、これだ!」と直感的に理解できることが重要になります。
そのためには、以下の3つの要素を意識する必要があります。
●商品のコンセプトが明確に伝わること
●競合商品との差別化ができていること
●手に取ったときの感触や質感が良いこと
特に、実店舗で商品を販売する場合、さまざまな調査から「3秒以内に商品の魅力が伝わるかが勝負を分ける」といわれています。
例えば、当社の地元である長野県の特産品、そばのパッケージを考えてみましょう。文字で伝えるだけでなく、「そば畑の風景」や「盛り付け」のイラストを入れることで、品質の高さや地域性が伝わります。
また、あえてシンプルに文字だけを配置し、高級感を演出するのも一つの手です。
さらに、触覚に訴えることで、消費者の購買意欲を高めることもできます。
例えば、当社のレーザー加工やエンボス加工、箔押しなどの特殊技術を使えば、紙やラベルに立体感や光沢を加え、高級感を演出できます。
いま流行りのシール・パッケージ
時代の流れとともに、デザインのトレンドも変化します。
現在、特に注目されているのは以下の2つの傾向です。
● ニュートラルでシンプルなデザイン
過度な装飾を避け、色やフォントを最小限に抑えたデザインです。
これにより、商品の持つ本来の魅力を際立たせ、洗練された印象を与えます。
食品や化粧品で多く見られ、原材料や製法へのこだわりをシンプルに伝えることで、お客様に安心感を与えます。
● 透明感のあるやさしいデザイン
透明PET素材を使ったシールは、中身が見えることで安心感を与え、やさしい色合いや柔らかな印象で商品全体の魅力を引き立てます。
高透明度のクリアシールは、まるで直接ビンに印刷されているかのような自然な仕上がりで、ビンやパッケージに優しくなじみ、上品な印象を与えます。
高級感を演出するデザイン
「この商品は、なんだか高そう」と感じさせるパッケージデザインの秘密は、「質感」と「余白」にあります。
● 質感で差をつける
箔押しシールや、エンボス、ホログラムといった特殊印刷は、視覚だけでなく触覚にも訴えかけ、高級感を演出します。
● 余白を活かす
あえて情報を詰め込まず、シンプルなレイアウトにすることで、「洗練された上質さ」を表現できます。
余白は、商品の持つ存在感を際立たせ、見る人にゆったりとした印象を与えます。
シズル感のあるデザイン
食品パッケージに欠かせないのが「シズル感」。
つまり、見ただけで食欲をそそるような、五感に訴えかける表現のことです。
例えば、
●熱々の湯気
●ジューシーな果汁
●新鮮な野菜のみずみずしさ
こうした要素を写真やイラストで表現することで、「おいしそう」「食べてみたい」と購買意欲を高めることができます。
インバウンド向けのデザイン
インバウンド需要が回復する中、外国人観光客向けの商品の需要が高まっています。
特に「和」の要素を取り入れた箔押しシールや、ホログラムラベルによる高級感の演出は、海外の方に好評です。
例えば、長野の地酒や加工品などの土産物では、英語表記とともに、視覚的に「日本らしさ」を伝える工夫が必要です。
また、ピクトグラム(絵文字)などを活用することで、言葉の壁を越えて商品の魅力を伝えることもできます。
まとめ
今回は、「売れるシール・パッケージデザイン」について解説しました。
カナエには、商品の魅力を引き出すデザインを熟知したデザイナーが在籍しています。
そして、熟練の印刷技術者との連携で、お客様の商品にぴったりのシールやパッケージ制作をサポートします。
長野を拠点に、日本全国からのご依頼も承っておりますので、どんなことでもお気軽にご相談ください。