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酢酸エチル

2021.11.10

今、包装資材関係では深刻な話題としては

酢酸エチル不足があります。

 

名前だけ聞いても何かの調味料みたいな感じですが、

グラビア業界ではこの材料が不足していて大変混乱しています。

 

〜酢酸エチル〜

有機化合物で、酢酸とエタノールが脱水縮合したエステル。

引火点 −4 ℃の、パイナップルに似た果実臭のする無色で揮発性の液体で、有機溶媒として用いられる。

極性が高く、最大で 3% 重量ほど酢酸エチルに水が溶解する。       引用-wikipedia-

 

グラビア印刷をするときのインキに混ぜて使用することもあり、

またフィルムとフィルムを貼り合わせる(主にドライラミネート)するときの

接着剤にも少量ですが添加する材料ですが、この材料が日本国内で大変不足して

ラミネート袋、特に印刷のある別注品の受注・製造にかなりの影響を与えています。

 

主な原因としては色々ありますが、

・主たる生産地の中国(世界生産能力 約800万トンのうち、 約450万トンを生産)で

 中国政府の2060年カーボンニュートラル政策にてCO2排出量削減目標達成のため 地域により50%の減産体制になっていること

・アメリカでもそうですが、中国湾内におけるタンカーの待機状態が続き荷の積み下ろしが出来ない状態が続いている

など色々な要因がある様です。

 

いつ頃解消されるのかというのは今のところ不透明で、北京オリンピックが終わったら、とか5月ごろではとか言われています。

 

グラビア印刷会社様も代替資材でのテスト等を行っており、対応をしていらっしゃいますが、

急に変更もできずしばらくは生産に支障が出そうです。

 

ただ、各社ともそれなりの在庫や、数量規制での材料仕入れが行われており、

突然納入が出来なくなるということもないようです。

 

これらの状況を鑑みて、お客様にお願いです。

これから年末に向けて包装資材を多く使われると思われますが、

大変恐縮ではございますが、ラミネート袋に関しては納期に余裕を持ってご発注いただけると幸いです。

 

弊社といたしましても、できる限りの対応と情報発信をしていきたいと思います。