弊社のシール・ラベル印刷工場には
A.樹脂版を使用してロールのシール原紙に印刷する凸版印刷機(アナログ印刷機)
B.版を使用せずにデータから直接枚葉(シート)に印刷して
後加工としてプロッタやレーザーダイカットをするオンデマンド印刷機
C.版を使用せずにデータから直接ロールのシール原紙に印刷して
後加工として抜き加工機やレーザーダイカットをするデジタル印刷機があります。
元々はA.アナログ印刷機がメインで稼働しており、
今も弊社の製造の7割がこちらの機械で製造しています。
B.オンデマンド印刷機とC.デジタル印刷機に関しては通常印刷業界ではほぼ同意語として使われているかと思います。
では、弊社ではなぜ使い分けているかというと
単純に最終的な仕上がりの形状と印刷枚数によって、になるかと思います。
B.オンデマンド印刷機は極小LOT向きで極端にいえば
1枚からせいぜい200〜300枚程度のシート仕上げの時に使用します。
C.デジタル印刷機は仕上げがロール仕上げまたは数量が
オンデマンド印刷では高上がりになってしまう時に使用します。
同じ印刷物を大量に印刷する時はA.アナログ印刷となります。
シール1枚あたりの価格は簡単にいうと枚数が多い時はA<C<Bとなり、
少ない時は逆にA>C>Bとなります。
A.アナログ印刷機 のメリット・デメリットは
メリット
・大量生産がデジタル印刷やオンデマンド印刷に比べ安価
・印刷から抜き加工までワンパスで出来る。
デメリット
・版が必要
・気温や湿度によって印刷中でも印刷色に濃淡がでる。
といったところでしょうか。
B.オンデマンド印刷機 のメリット・デメリットは
メリット
・極小LOTの場合はA・Cよりも安価に出来る。
・データから直接印刷となるので一部または全部内容が異なる印刷でも対応が可能
(ナンバリング・バージョニング・付け合せ等)
・Aよりも繊細な印刷が可能。(オフセット印刷並の表現力)
デメリット
・後加工が別工程の為、別途加工代がかかる。
・中ロット以上の場合、価格が高くなる。
・ロールでの仕上げが出来ない。
C.デジタル印刷機 のメリット・デメリットは
メリット
・極小LOTの場合はA・Cよりも安価に出来る。
・データから直接印刷となるので一部または全部内容が異なる印刷でも対応が可能。
(ナンバリング・バージョニング・付け合せ等)
・Aより繊細な印刷が可能でかつBでは出来ないロール仕上げが可能。
デメリット
・後加工が別工程の為、別途加工代がかかる。
・大ロットの場合、価格が高くなる。
ということで、お客様よりお見積り依頼をいただいた際にそれぞれのメリット・デメリットを鑑みて見積書を作成しています。
お気軽にお問い合わせください。