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レーザーダイカットで唯一無二のシール

2025.03.04

今年1月に出展した「第61回光文堂新春機材展」では、この展示会に合わせて製作したサンプルをはじめ、さまざまなシールを展示しました。
他社ではあまり行っていない加工例も多く、来場した事業者様に興味を持っていただけたように思います。 今回はその中から「レーザーダイカットシール」についてご紹介します。

・秋の月(日本酒ラベル)

・りんごシードル(ワインラベル)


レーザーダイカットとは?

レーザーダイカットは様々な種類がある製品後加工の中の1種です。
一般的にはアクリル、木材、紙などへの加工が多いですが、弊社の場合ラベルやシールの後加工としても使用し、以前、このブログでも紹介しました。
その特長は、レーザー光による照射で精密なカットが可能であることです。
上記の写真のサンプルは、どちらも上質紙に4色カラー印刷後、レーザーダイカットで抜き加工を施しています。
それぞれのシールで、どの部分に加工しているか、写真を見てお分かりになりますでしょうか?
レーザーダイカット加工を施したのは、次の部分です。

・「秋の月」 ― 月、葉っぱ、下部の帯の模様、ラベル周り
・「りんごシードル スパークリングワイン」 ― りんご、グラス、泡、ラベル周り


レーザーダイカットのメリット・デメリット

一番大きな特長は、通常の刃型では再現できないような複雑で繊細な加工が可能であることです。
また、刃型を使わないため刃型代も掛かりません。
さらに、データさえあれば異なる形状で連続して抜き加工することも可能なため、小ロット多品種の案件にもお応えできます。
加工速度は、大ロットの場合は刃型での加工に軍配が上がりますが、弊社で保有しているガルバノタイプ※のレーザー加工機は、圧倒的なスピードでシールや紙をカットできます。
※ガルバノタイプ:一点から光を振って加工範囲全体をカットする加工方式

プロッタータイプのレーザー加工機を用いれば、アクリルや木の彫刻といった厚みのある素材にも対応可能です。

デメリットとしては、レーザーは熱で加工をするため、素材によって向き不向きがあることです。
具体的には、塩ビ系、ユポ(PP素材)系、ホイル系はNGで、紙、PET系はOKです。
できる加工とできない加工があり、デザインによっても加工時間が異なるため、事前に打ち合わせをした上でのテスト加工をおすすめしています。

レーザーダイカットはこんなシールにおすすめ

抜き加工をしてくり抜くことでビンの色が見えたり、透明のビンであれば中身の色が見えたりします。
そのため、日本酒やワインなどのお酒のラベルや、ジュースなどのビン物系におすすめです。
また、和紙などの他の素材と貼り合わせると、他にはない面白いシールに仕上がります。
レーザーダイカットを使えばデザインの幅も広がり、目を引くシールを作ることができます。
「他にないようなシールを作りたい」という方は、ぜひ弊社にご相談ください。
お客様の多様なニーズに高い技術でお応えします。

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