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メチルエチルケトン(MEK)

2021.11.22

以前のブログで酢酸エチル不足を書きました。

酢酸エチル

https://kanae-nagano.jp/blog02/blog021867/

 

この酢酸エチルの代替品として最近使われ始めているのが

メチルエチルケトンです。

 

〜メチルエチルケトン〜

メチルエチルケトンmethyl ethyl ketoneMEK)は、ケトンに分類される有機溶媒の一種。
IUPAC命名法では 2-ブタノン (2-butanone) と表される。
消防法による危険物(第四類 引火性液体、第一石油類(非水溶性液体)(指定数量:200L))に指定されている。
引火点−9
、沸点 79.5 、発火点 404
無色の液体で、特異な匂いがある。水にわずかに溶けるが、水との混合物は均一な外観を維持しない。塗料溶剤や合成樹脂の原料となる。
毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。

                                             引用-wikipedia-

 

ということで、酢酸エチルより難しい説明書きになっています。

正直文系の私にはさっぱりわかりません・・・

 

代替えという意味ではもともと毒性の強いMEKの代替えとして酢酸エチルが使われ始めて
、今回酢酸エチルが不足した結果としてとりあえずMEKに戻ったというのが正しいのかもしれません。

 

ではなぜ、MEKから酢酸エチルへの代替えが進んだのでしょうか。

ケトン類は樹脂を溶かす力が強い種類で、MEKも同様に樹脂を溶かす力が強いため、
塗料やシンナー、接着剤の原料として利用されています。

ラミネート関係でも以前はよくこちらを使われていました。

しかし、20113月に発生した東日本大震災が、
多くの人と地域に影響を与えましたが、一部の溶剤にも影響を及ぼしました。

その中の一つがMEKです。

MEKを製造する工場の一つが東北地方にあり、
そこがダメージを受け生産できなくなってしまったのです。

MEKは多くの塗料、インク、接着剤メーカーなどが使用していたため、
MEKの不足はかなりの混乱を招きました。
しかし、幸いにも中国をはじめとするアジア地域からMEKを輸入し、
この難を逃れることができました。

その後はMEKに対して扱いやすさや価格などで
徐々に酢酸エチルに代替えされたという感じです。

 

今回は、そうした中で代替え品であった酢酸エチルが不足となり
もともと使用されていたMEKを代替えにするといることになりました。

 

今回の酢酸エチル不足を受けて、各メーカーも色々強度や安全性をテストして
しばらくは並行または代替え使用などを行い、製品の供給は完全とはいえませんが
商品が全く無いという状況はなさそうです。

 

ですので極度に不安を持たれる必要はありませんが、
今後も納期に関しては多少余裕をもってご注文いただけると幸いです。